アカデミアの隅っこから

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ブログを再開する

最終更新が3年前…

博士課程を修了し学位をもらって、ポスドクをして、それから大学教員(助教、任期付き)になって、毎日働いている。3年前は大学院生だったのに、もうあちら側に来てしまった。最近以下の記事を読んだのと、任期終了後はどうしようかと考えているのとで、思うことあってブログに戻ってきた。

 

博士号取得者の置かれている立場は3年前から何も変わらないが、体感で言えば、日本人男性で博士号を取得していて、さらに文系だと厳しくなってきた。

日本人男性で能力のある人が割をくうのは当然で、同じ能力であれば女性や外国人をとりたい大学が増えている(男女共同参画社会とグローバル人材育成のため)。そんなこと言わずに業績で厳正に審査すればいいのに。優秀で才能をもった人が報われて欲しい、と多くの国民(ブクマカ)が言っているではないか。

まあ、言うときりがない。

大学ではみーんな疲弊している。保護者からのクレームが怖いし大学教育も手厚くなっているから、教育にほとんどの時間を割く。研究もできないし仕事が多くて疲弊する。疲弊するので確認作業が必須になり連帯責任をとらせたがる。会議の時間、承認の時間が増える。いちいち上の先生に確認を取る。体裁の整ったメールを書くためにものすごい時間を割く。

週に数回、昼前にきて14時に帰る教員もいるらしいが*1、我々は21時を過ぎて帰って翌朝は7時半に来る。同じ大学教員でも、学部や分野、役職によっては全く違う。私は激務の方が嬉しいたちなので、これでも別によいのだが、家庭がある教員は本当に大変そうだ。

まあ滅びろと言われている。散々、公務員の数を減らせと言われているし、税金で食ってる裁量労働制の身としては、世間に嫌われると生きていけない。

そんな激務の合間をぬって、現状をかえりみるため、更新をすることにした。座ったら寝そうになるので、最近はずっと立って仕事をしている。まだ年度が始まって2週間。この調子で1年を越せるか、それとも死ぬか。

 

 

 

 

 

*1:私大教員はそんな生活らしい? http://kaiteki.hateblo.jp/entry/2019/03/11/234313