アカデミアの隅っこから

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育児、仕事、焦り

いつの時代も働くお母さんは心休まる時間がなくて焦っているなあと思った。

10年来の友人、大学院生の時の同級生と電話で話した。育児を優先するため大学の教務から離れようと思う、という話だった。職に就くために色んな人に便宜を図ってもらったのに、申し訳ない、でも職場まで片道2時間で、子供二人(一人は乳児)の育児は無理、と言っていた。彼女が最後まで気にしていたのは自身のキャリアとこれからの人間関係だった。そんなんどうにでもなる。ましてや、私たちの業界は人手不足なんだから。と伝えても、やっぱり本人は気にしているようだった。仕事を辞めると決断し、それを伝えるのが怖いようだった。むしろ、気にしていて偉い。私なんてもっと考えてなかった。しばらく話すと少し安心したようだった。

私は去年の春に転職した。色んな人の思いを裏切って前の大学を出てきてしまった。前職は私のやりたいことができなかった。家族とも離れて暮らしており、一緒に住みたかった。今はもちろんここに来てよかったと思っている。毎日、自分の能力を試されてはいるが、それでも、前の仕事よりは向いていると思う。

この仕事を続けている現役のお母さんたちはたくさんいる。もう既に管理職の人の中にも、子育てをしながら頑張ってきた人がたくさんいる。女は男の3倍頑張らないと、この職に就けないと言われていた。私も頑張らねばならん。