アカデミアの隅っこから

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パーソナリティに依存した信頼性の担保

身につまされる話。

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ただ、そこまで瞬時に大勢の人からさまざまな角度での清廉潔白性、首尾一貫性を要求されることに疲れてしまったというのは、隠しようもない事実です。そういう清廉潔白性や首尾一貫性を保持できればできるほど「信頼できる人」「信頼できる番組」として見なされていくようなところもありますが、「この人が言っているから信頼できる」「この人が言っているなら信頼できない」という「言う人」ありきの認知が強化される空間にいることは、あまり個人的に歓迎できない事態でした。実際、多くの人は私の本や論文というよりは、もっぱら私のパーソナリティーに関心を持っていたように思いますし、事実そうした応援のメッセージも多く頂きました。

 

私たちは、専門でない分野に関して「専門家が言っていたので正しい」とかで判断しがちである。他にも、学歴のあるあの人が言ったから信憑性に足る、とか、考え方の近い人が言っていたから自分もそうだろう、とか、思いがちである。

基礎がないから、時々思考することを放棄し、誰かの思考に依存する。これはnext49先生の”精神的な背骨”の話に似ている。

 

next49.hatenadiary.jp